<ラ・フォル・ジュルネ"鳥栖">
さて、この音楽祭、1995年にフランスのナント市で始まったのですが、この成功を受けて、ポルトガル、スペインでもラ・フォル・ジュルネの名称を冠して開催されるようになります。この3都市に続いて、2005年には東京でも開催されるようになりました。東京では東京駅近くの東京国際フォーラムで開催され、毎年ゴールデン・ウィーク時期の一大イベントとなっています。そして毎年大成功を収めています。
この成功により、金沢市(08年~)、新潟市(10年~)、大津市(10年~)、そして我が鳥栖市も11年から開催するようになり、今年は第3回目を迎え5月に成功裡に終了したわけです。
私は、11年に鳥栖市でラ・フォル・ジュルネが開催されるということを聞きつけて(一番最初の情報源は、たしかネットだったと思います)、ネット上でチケットを申し込み、5月6日金曜日夜に鳥栖まで聴きに出かけたのでした。
どうして鳥栖で開催なんだろう?失礼ながら人口7万人くらいの都市で開催できるのだろうか??そんな疑念を抱きつつ、福岡から高速道路上に車を走らせました。幸い、鳥栖市には娘が嫁いでいるという縁もあってよくうかがっていましたので、会場までの道はまあわかります。会場(メイン会場:鳥栖市民文化会館)近くに来ると、多くの車で渋滞です。
それでも会場整理担当のボランティアの方でしょう、その方々の整理により駐車場に案内されました。かなり遠い駐車場でしたが、まあ、公園のなかを横切って歩くので苦にはなりません。
そして会場に着くと、そこはまるでお祭り騒ぎです。夜店ならぬ九州各地の特産品を販売するテントが数十店(九州グルメロード)、飲み物を飲んだりアイスクリームを食べたり、スパゲティなどを食べたり――。まさにお祭りです(写真は同サイトより)。木陰のなかの屋外ステージでは、中学生のブラスバンドの演奏を聴くという風景も(写真は同サイトより)。
この音楽祭は、低料金でソロや室内楽、オーケストラなど多様な演奏が聴ける仕組みになっています。1公演は大体1,500円です。私は、この年はベートーベンの弦楽四重奏の公演とヴァイオリン・チェロ・ピアノのための三重協奏曲の公演を聴きました。素晴らしい演奏に満足して、夜10時近くに会場を後にしたことを覚えています。
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和歌山大学産学連携・研究支援センター客員教授、観光学部フェロー
西日本工業大学デザイン学部非常勤講師
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