NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏のブログを紹介している。
今回はキレイゴトぬきの農業論についての書評を記載している、10月15日午後11時55分のブログを紹介する。
キレイゴトぬきの農業論 (新潮新書)
誤解1「有機農法なら安全で美味しい」誤解2「農家は清貧な弱者である」誤解3「農業にはガッツが必要だ」――日本の農業に関する議論は、誤解に基づいた神話に満ちている。脱サラで就農した著者は、年間50品目の有機野菜を栽培。セオリーを超えた独自のゲリラ戦略で全国にファンを獲得している。キレイゴトもタブーも一切無し。新参者が畑で徹底的に考え抜いたからこそ書くことが出来た、目からウロコの知的農業論。
という新書。僕と同世代のサラリーマンが、途中で会社を辞め、突如、農業へ転身。有機農家が、様々な農業神話、取り分け、農薬害論をロジカルに覆していく、痛快本。しかも、本人は意図しているかどうか別にして、補助金神話、イナカダメ論まで論破していく。農業やろうと思っている人には福音になるべき本。昨日の高橋是清といい、この本といい、最近はヒット率がまた高くなってきていて、嬉しい。
だんだん、僕が好きな本が分かってきた。学者にありがちな抽象的な誰にでも言える批判本ではなく、地に足の着いた具体的な方向性が書いてあるもの。そして、多面的に読める本。僕は、この本を優れた経営論としても読みました。自分の得意フィールドだけで勝負する。合理性、機動性(著者はゲリラ戦法という)、ワクワク感。早くも次作を読みたい。そして、著者の「エロうま野菜」買おうっと。
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