15日、パルトピア山口(山口市)にて「非営利型株式会社」市民エネルギーやまぐち(株)(坂井之泰代表)の設立報告と「みんなで応援やまぐち再生ソーラーファンド2014」に関する記者会見が行なわれた。非営利型株式会社とは営利を目的としない株式会社のことで、同社が事業開発やリース活動を行ってエネルギーの地産地消・被災地支援を同時に行なうファンドを募る予定。ファンドの管理などは(株)自然エネルギー市民ファンド(鈴木亨代表)が行なう。設立に関しては市民エネルギーやまぐちの株主として、認定NPO環境エネルギー政策研究所(飯田哲也所長)もアドバイザー的な立場から立ち上げの取りまとめを行なったという。
同会見ではまず、飯田哲也氏が「非営利型株式会社ということで、利益は社会貢献に充てていく。エネルギー分野では全国で3番目の事例になる。山口県内各地の協力者で盛り上げてやっていきたい。山口初の市民参加ファンドは準備ができ次第展開していく。災害復興も含めてやっていくよう企画している」と期待を述べた。
ファンドを募り、そのお金で太陽光発電施設を普及させていく。そして出資の一部を山口島根豪雨災害の復興に充て、それをとり行なうのが非営利型株式会社であるということ。自分たちの街は自分たちで守るという気概が感じられる構図だ。ファンドも関係省庁からの認可が下り次第、販売を開始していくとしている。募集規模は数億円程度を目指す。市民による自分たちの街の改善と復興。今後の展開が期待される。
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