17日、福岡市で、NPO法人次世代のチカラFUKUOKA(福岡市中央区、新村優代表)が主催する交流勉強会「次世代のチカラ教室」の第2回が開催された。「次世代につなぐ」をキーワードとした同勉強会の今回のテーマは「こどもが夢を描ける街をめざして」。講師として、福岡市こども未来局総務企画課の中牟田はと子企画調整係長が招かれ、福岡市のこども施策について講演した。
中牟田係長は、世代別人口割合、出生率、待機児童、児童虐待数など、統計データに基づき、福岡市の現状を解説。「中高生夢チャレンジ大学」をはじめ、行政が行なう人材育成施策について説明した。
講演に続いて行なわれたパネルディスカッションでは、テーマに沿って参加者らが質問。人材育成に関しては、企業経営者から自分に合うと思う仕事が見つかるまで転職を厭わない若者の職業観について問題提起もなされた。福岡においては、新卒者の約3割が3年以内に退職することが、福岡労働局の調べでわかっており、若者の就職率を向上させる上での課題となっている。
今回の勉強会には、大学生やサラリーマン、企業経営者ら20代から30代の若年世代が多く参加した。すでに家庭を持ち、こどもを育てている参加者も少なくはなく、講師の話に熱心に耳を傾けていた。また、貧困家庭のこどもに教育の平等な機会を与えるための活動をしているNPO法人ティーチフォージャパンの森山円香さんも参加し、「すべてのこどもが夢を描けるまちへ」という議題に合せ、団体の内容について語った。
「次世代のチカラ教室」の第3回は、11月18日(月)午後7時から、福岡市中央区の都久志会館4階会議室で開催される。テーマを「FUKUOKA初の『次世代エネルギー』」とし、水素エネルギーについて福岡県商工部新産業・技術振興課の職員が講演する。参加費は懇親会費込みで1人2,000円。詳細・参加申し込みはコチラ。
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