平日、しかも議会中に、高級フィットネスクラブを利用するという、職責放棄とも言える問題行動を起こした高島宗一郎福岡市長。市議会では、これが原因で市長の説明を求めて紛糾し、決算特別委員会の開催が約6時間遅れるという異常事態につながった。業務時間中におけるリーダーの放蕩は、民間企業でも理解され難く、怒りを通り越して呆れはてる市民も少なくはない。そして市政トップの行動に、頭を抱えている市職員もいるようだ。NET-IB編集部に以下のようなメールが届いた。
市の職員です。
今回のスポーツクラブの件、私の周りの職員は特段の反応を示していません。先日、市長から職員1人1人宛に綱紀粛正のメールが届いておりましたが、それについても話題にあがりません。もはや、職員からも見放されているのではないでしょうか。地道に着実に、文句を言わず黙々と仕事をこなしている職員は大勢います。トップのせいで、そんな真面目な職員たちまで同類項で見られるなんて辛いですよね。
市関係者に確認したところ、10月9日、高島市長から全職員あてにメールが配信されたという。内容は、10月に発生した市外郭団体出向中の男性職員の飲酒運転にからみ、「市民の信頼を回復するため、しっかりやりましょう」などと呼びかけるもの。「綱紀粛正」は、文書で各部署に通達されるものだが、内容はおおむね同じと言える。なお、高島市長の高級フィットネスクラブ利用は10月16日の午前中であった。
メールにある「特段の反応を示していません」という内容は意味深だ。平日における高島市長のフィットネスクラブ利用は常態化していた可能性もあり、「今回が特別ではない」との意味にもとれる。「襟を正せ」と市職員に呼びかけたい高島市長だが、まず、その前に"自分の襟を正すこと"を全職員の前で誓うことが必要なのかもしれない。
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