<ニーズに応じた顧客サービスが強み>
――杭工事ではさまざまな工法がありますね。
行武志郎(以下、行武) はじめは地盤改良からでした。それから徐々にノウハウを蓄積し、建物の基礎を乗せる小口径鋼管杭工法やセメントと水の混合物を流し入れ、そこの場所の土とセメントを固めてしまうソイルセメントコラム(GIコラム工法)などを手がけるようになりました。
今では竪穴を何本も掘り、そこに天然石を詰め込んでしっかりと締固めるHySPEED工法や従来のセメント系固化材スラリーを用いた機械攪拌式深層混合処理工法の施工法を基本として、強度にバラツキの少ない高品質の改良体造成を可能にしたスリーエスG工法・スリーエスG-cube工法なども取り入れています。
――それだけさまざまな工法があれば、顧客への提案の幅も広がりますね。
行武 そうですね。それぞれのメリット・デメリットをご説明したうえで、選んでいただくようにしています。お客さまが何を求めているのか―。コストや安全性、対応力などで、他社との棲み分けを行なっています。
また、弊社では1つの案件に対して1つの提案ではなく、3つの提案を行なうように心がけています。本当に良いものを提案するために、どの同業他社よりも時間をかけていると自負しています。もちろん顧客あっての弊社ですので、こちらの意見ばかりを押し付けるのではなく、相手の意見もしっかりと聞いてどうするかを決定していきます。
――顧客のために労を惜しまないということがベースにあるのですね。
行武 そこが一番ですね。ありきたりな答えかもしれませんが、"真面目"にやっていくことが信頼を勝ち取るための最大の武器でしょうね。身にならないような案件でも、そのときにつくられた人脈から後々の仕事につながっていくことも多いのです。そのような積み重ねで徐々に幅が広がっているという感じです。新たなお客さまと契約をして仕事を手がけることが快感であったりもするんですよね(笑)。
<COMPANY INFORMATION>
所在地:福岡市博多区博多駅前2-2-7 Blanc・Style博多2F
資本金:1,000万円
TEL:092-292-1516
URL:http://www.y-tech.biz/
<プロフィール>
行武 志郎(ゆくたけ・しろう)
学卒後、父が経営する行武通信建設(株)(現(株)ユクタケ)に入社。現場作業を経験後、1994年にユクタケのグループ企業として(有)ユクタケ(現(株)ワイテック)を設立。趣味はゴルフ、旅行。
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