高島宗一郎福岡市長に、市長として、自分が犯した行動の問題性(職責放棄)について反省の色はないようだ。22日、高島市長がフェイスブック上にプールにいる水着姿の自分の写真とともに、批判した市議団や報道に対して、反論ととれる投稿をしていた。この事実は、複数の市民からの情報提供で発覚につながった。
高島市長は、福岡市議会で市の決算に関わる重要な議論が行なわれていた16日、自分に出席予定がないからと福岡市内の高級フィットネスクラブで運動していた。21日、市議会でこのことが「議会軽視」として問題になり、野党会派が市長の説明などを求めて紛糾。決算特別委員会 総会が約6時間遅れるという異常事態につながった。結局、同委員会の運営理事会(非公開)の場で高島市長自ら経緯を説明し、事実を認めた。決算特別委員会の委員長からは、今後、誤解を招くことのないよう強く要請されている。
市長による説明を聞いた市議によると、「申し訳ないの一言もなかった」というが、要請(注意)を受けた翌日の情報発信で、本当に謝罪の気持ちがないことが証明されたと言える。16日は、決算特別委員会の分科会が行なわれている日で、出席予定はないものの、最高責任者として市長が出席を求められる場合もある。たとえ会議がなくても、市職員の業務時間中に、市政トップがプールを泳いでいる姿を見て、要らぬ誤解を招くこともある。さらに、高島市長は9日、外郭団体出向中の市職員が起こした飲酒不祥事を受けて、市職員1人1人に「市民の信頼を取り戻すためにしっかりやりましょう」などとメールで呼びかけたばかりだった。職務の責任を放棄したも同然。『公人』としての自覚に大きな疑問符がつく。
なお、投稿には、「ところが昨日、市長の出席予定のない分科会開催日にジムに行ったと共産党から批判されました」とあるが、批判している政党(会派)は共産党だけではないことを注記しておく。都合の良い情報を流し、ミスリードで味方を作ろうとする高島市長お得意の「発信力」が発揮されているようだ。完全に虚仮にされた福岡市議会だが、各市議には市民の負託を受ける者として、市長のおふざけを容赦なく追及していただきたい。
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