高島宗一郎福岡市長が10月22日、フェイスブックに議会中におけるフィットネス利用の正当性を主張する内容の投稿をしていた問題に関連して、同市長の政治姿勢に新たな疑問符が付けられた。同問題に関連する報道がなされた後、市関係者および市民から、「高島市長の投稿をフェイスブックで見ることができない」という反応が出ているのだ。

　今回の問題投稿は、複数の市民からの情報提供がきっかけで10月25日にNET-IBで報じたことは既報の通り。その際、NET-IBの政治・行政担当記者が、フェイスブックで高島市長を検索しても全く表示されなかった。一方、政治・行政以外を担当する記者が検索したところ、高島市長のタイムラインを見つけることができた。

　その後、フェイスブック上で高島市長の存在が確認できないというNET-IBの政治・行政担当記者と同じ現象が、市関係者や市民の間でも確認された。（社福）福岡市立保育協会 中央保育園の現・移転予定地に反対する保護者の会では、代表ほか主要メンバーが、高島市長をフェイスブックで検索しても表示されないという。ブログで高島市長の施策に批判的な立場をとる読者からも、同様の現象がご意見メールで報告されている。高島市長が22日の投稿で、「批判された」として名前をあげた共産党市議団では、市長と面識がない会派控え室の職員も同様の現象にあった。

　フェイスブックの機能に詳しいＩＴ技術者によると、「特定の人物が検索で見つからず、そのタイムラインを見ることができないということは、『ブロック指定』されている可能性が高い」という。ブロックは、名前またはメールアドレスで指定することができ、指定されると、フェイスブック上で友達として追加ができないほか、タイムラインの投稿を閲覧することもできなくなる。面識のない人物まで閲覧できないということは、"何らかのカテゴリー"に分類されると、ブロックの対象になるということではないだろうか。

　高島市長は、「福岡市長」として、フェイスブックで福岡市のＰＲなども行なっている。市長によって選別された市民が、市政情報を受け取れないことは、市民の知る権利が剥奪されたも同然。NET-IBでは、ほかにも同市長をフェイスブックで確認できない市民がいないか、追跡調査を行なっていく。

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