<資材をストップする強硬手段>
600万円ものお金は中小企業にとって決して楽にねん出できるものではない。そのお金を投じて改修をしたのだが、アクアクララの品質が守りきれないとの理由から、製造をストップし本部から購入するように指導が入る。製造を止めるように言われたとしても、軽々にとめることができないのは理解できる。売り上げがゼロになってしまうからである。製造を続けたのだが、本部は強硬手段に出ることとなった。消耗品の供給を止めたのである。消耗品と言っても、いわば商品の肝の部分。主に、味を決定するミネラルとボトルのキャップ部分である。これを通常通り本部に発注していたのだが部材が届かない。本部に確認を入れてみると「供給をストップした」との返答だったという(これ以前にも一度資材供給がストップされたことがある。昨年12月のことだ。このときの本部サイドの理由も品質を保持できない製造設備だから、とのことだったという)。
本部サイドから言えば「アクアクララブランドを保持できる製造設備ではないので改善の指導をしたが受け入れられなかった。改善しないままなので、止めざるを得なかった」との論法が成り立つのかもしれない。しかし、同時にアクアデザイン側にも言い分があろう。「会話を一方的に無視したことはない。できる限りの対処はさせていただいている」という論も成り立つと思われる。結果、資材供給元と先という力関係から、資材供給ストップという実力行使を受けざるを得なくなるのである。
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