台湾の観光関係者と、福岡や九州の旅行代理店関係者との交流を促進する「懇親会」が10月15日、福岡市で開催され、約130人が出席した。
会に参加した、台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長は「この5年間で台湾と日本との関係は観光や文化などで大きく進展し、良好な関係を保っている。人的交流も活発だ。これはひとえに、旅行会社、報道関係の皆さんのご尽力の賜物。この場を借りて感謝申し上げたい」とあいさつした。また、福岡市内のステージで開催されたアジア太平洋フェスティバルを振り返り、「台湾観光協会の訪問団が、アジア太平洋フェスティバルに参加し、様々な観光プロモーションを行ない直接PRできたことも我々にとって喜ばしいこと。これからもより多くの皆さんが『台湾の観光』に引きつけて欲しい」と期待を寄せた。
昨年、両国の往来は初めて300万人に達した。九州から日本に入国した台湾の旅行客は1年間で12万7,000人。日本全体で台湾からの旅行客は1月から8月までで157万7,000人と、昨年同期比で、51.7%の大幅増。両方の旅行客の数を合わせると350万人を突破する可能性が高いという。
日本旅行業協会の長岡俊和九州事務局長は「日本と台湾の間では、台湾から日本から双方からの観光客が増え、win-winの関係ができている。食事が美味しい、福岡から2時間で気軽に行ける、家族で行っても安心など、台湾観光には様々な魅力が揃っている。来年は太宰府で『故宮博物院展』(来年10月/九州国立博物館)も開催される。九州に観光客を誘いやすい題材もそろった、旅行業界が挙ってこのチャンスを活用するべきだ」と関係者を鼓舞した。
またステージでは余興として、台湾を代表する先住民族・アミ族歌手Sumingさんと舞踊団よるパフォーマンスも披露され、会場を盛り上げた。
台湾交通部観光局・国際チームの陳淑華さんは「福岡の皆様は優しく温かく情熱的だと聞いたが、その通りだった。台湾に対して『思いやり』も持ってくださった。観光局としても、今後、更にバックアップできるように協力していきたい。台湾の魅力を福岡そして、九州の皆さんに発信していただければ」と話した。
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