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樋渡啓祐氏「【書評】カネ遣いという教養(新潮新書)」~武雄市長物語より(200)
書評・レビュー
2013年11月 6日 07:00

 NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏のブログを紹介している。
 今回はカネ遣いという教養についての書評について記載している、 10月30日午後9時52分のブログを紹介する。


【書評】カネ遣いという教養(新潮新書)

 カネ遣いという教養(新潮新書)が、面白いよ!って聞いていたので、今日、羽田空港の本屋で購入。

 箸置きに二十万円、椅子に三十三万円、文具、時計、カメラ、オーディオにはそれぞれ高級車一台分...。ファンド・マネージャーとして億単位の収入を得ていた著者は、ありとあらゆることにカネを使い続けてきた。いまや高給を得られる職を辞し、二度の離婚でカネはすべて失ったが、後悔はいっさいない。「教養」はこのカネ遣いによって手に入れられたのだから。「運用の専門家」が「蕩尽」の観点からおカネの本質に迫る。

 てな本で、これが教養かどうかは別にして、極めて印象に残る本。蕩尽の果て、最後は茶道、そして、無に行き着くあたり、極めて、日本人的なるもの。これは僕の言葉だけど、積極的教養の真逆である消極的教養(暇つぶし教養)が具体例を伴って迫ってきます。

 こんな本を読んでいると、普通に生活をしていくことが本当に愛おしく思いました。そういう意味では、著者に感謝します。一読の価値はあります。


樋渡氏のブログはコチラ


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