11月2日から4日まで佐賀県武雄市内にて「第8回武雄の物産まつり」が開催された。武雄市文化会館の駐車場には県産の農産物や加工品などを販売するテントが立ち並び、特設ステージではコンサートやのど自慢大会、踊りが披露された。会場には市民のほか、県外からの来場者も多く駆けつけた。
2日、同時開催イベントとして、「ICTで武雄の農業が変わる!」というテーマでシンポジウムが行なわれた。ICTとは「Information and Communication Technology」のこと。スマートフォンやiPadなどの情報通信機器を農業に活用し、農業の活性化を図る狙い。
武雄市は6月、最先端のICTを活用した新たな街づくりを実証する「ICT街づくり推進事業」の委託先として選ばれていた。11月より武雄市で同事業がスタートし、ICT活用で農業がどのように変わるのか、実証実験が始まっている。
ICTの導入例として、ビニールハウス内の温度や湿度の自動管理、遠隔操作によるハウス内への炭酸ガス注入などが紹介された。「現場まで行ってみないとわからない、できない」ことを極力減らして、作業効率を上げることが可能になる。さらに高齢者の多い農業において、農作業中の急病、事故などを検知し、ハウス内から通報できるシステムも紹介された。ICTの導入により、農業が変わっていくのか、注目される。
シンポジウムでは、地元農家を招き、パネルディスカッションやワークショップが行なわれ、ICTの可能性について意見交換された。
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