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東京・神田界隈、カレーと回遊性で地域活性化(後)
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2013年11月 7日 11:49

<カレーで地域を盛り上げる>
宮崎から神田に進出した「カレー倶楽部ルウ」のルウ王子.JPG 神田界隈には、カレーを提供する店が、300店舗以上もひしめいている。全国でも類を見ないカレーの激戦区。その激戦区ナンバーワンを決めるのが、「カレーグランプリ」だ。
 神田にある地元商工会やスポーツ専門店で結成された神田スポーツ店連絡協議会が、スポーツ祭りをさらに盛り上げるために食のイベントを計画し、神田界隈に多いカレー店に着目。地元カレー店の協力のもと、ナンバーワンを決めるグランプリを2010年に試験的に開催。この第0回の成功が大きく、カレーを軸にした活性化策が本格的に実施に移された。

 千代田区や、「カレーグランプリ」を運営している神田カレー街活性化委員会では、この神田カレーの全国的な知名度を上げ、ブランド化することを目指している。
 「カレーグランプリ」は、お茶の水にキャンパスのある明治大学のサークルと共同で企画・運営され、官民学連携でイベントを盛り上げた。3日間でのべ約5万人の集客力を発揮した。
 神田カレー街活性化委員会の角谷幹夫統括顧問は、「神田にはカレーの老舗も多く、歴史が古い。神田にあるアート、音楽、本、スポーツの観光コンテンツとうまく絡めて、観光資源として活かしたいと思っています。いろんな楽しみ方ができる街。それぞれに相乗効果が見込めると思います」と語った。

<地方の名店も神田に>
オリジナルカレーの日乃屋カレーが優勝.JPG 9月から行なわれた予選には神田界隈の52店舗が参加し、インターネットでの投票で上位15店を選び、本選出場を決定。本選には、漫画「美味しんぼ」の表紙を飾ったこともあるインドカレーの名店「マンダラ」や、今年、神田に進出した宮崎県の名物チキン南蛮カレーを売りにした「カレー倶楽部ルウ」などが進出。会場での投票でグランプリが選ばれ、温泉タマゴを乗せたオリジナルカレーの日乃屋カレーが優勝した。

 もともと神田にあった老舗だけでなく、インドやタイ、エチオピアなど海外勢だけでなく、宮崎県の「カレー倶楽部ルウ」、北海道名物スープカレーの「北カレー」など、さまざまな地域から、あえて激戦区の神田を選んで出店してくる店もある。地方から神田への進出もあるのがおもしろいところ。ビジネスにおける産業集積や企業誘致にも似ている。
 「カレー倶楽部ルウ」は、ルウ王子という店長が扮するかぶりものキャラクターがテレビに出演したりしたことにより、人気上昇中。今回、3位までの入賞こそならなかったが、神田進出4カ月目にして、本選初出場となった。

 今後、さらなる競争の激化、味のレベルアップ、カレー店のさらなる集積はあるのかどうか。カレー好きは特に、神田から目が離せない。

(了)
【岩下 昌弘】

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