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一貫した哲学で経営を担うリーダーが次世代の若者に期待するもの(後)~(株)三和興業・大山哲寿社長
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2013年11月18日 07:00

<会社は社会のためにある>
  ――今後も、御社はメガソーラーの建設を継承していくのですか。

 大山哲寿社長(以下、大山) いえ、これに関しては、自分で最後になると思います。しかし、3年間携わったノウハウや付加価値について、話を聞かせてほしいという依頼が来ています。訊ねられたら答え、アドバイスを行なうことで、循環型社会の一役を担いたいと考えています。

  ――ご自身の事業は先代から受け継いだ解体業とリサイクル業に徹し、地域への社会貢献もきちんと計画性をもって関わっていらっしゃるようですね。JCを卒業された後も、活動には参加されているのでしょう。

sora.jpg 大山 JC現役時に、「Nakasu Jazz」の企画・運営にかかわりました。現在は中洲町連合会が中心となって運営していますが、自分も関わっています。中州は、今、夜のネオン街、歓楽街、というイメージが定着していますが、昔は家族で通えるレストランなどもあり、昼間から賑やかな街だったのです。そしてその華やかな活気を「Jazz」によって甦らせたくて、企画を興しました。当時、中洲を車両通行止めにして歩行者天国にするなど、誰もやろうとは思っておらず、警察の許可を得るのも大変でしたが、今は非常に好意的です。中洲の活性化が他の地区にも影響を与えるといいですよね。
 私がドイツで感じたように、一度前例ができると、「自分たちも新しいイベントを興してみたい」と考える若者が現れるかもしれません。そうやって、地域振興の輪が広がっていけばいいと思いますよ。

  ――ここにも再生を大切に考えられている社長の経営哲学が感じられます。そのような社長のお気持ちは、従業員の方々にはどれぐらい伝わっているのでしょうか。

 大山 3割ぐらいしか伝わっていないかもしれませんね。それでも、伝え続けることが大切です。会社は誰のためにあるのかといえば、ゆくゆくは社会のためにある、ということなのだと思います。他人同士でも利益を追求していけるような、経営の仕組みづくりを行なう努力は欠かせません。起業した当初なら、会社は家族経営ありき、でも良いでしょう。しかし、会社が成熟した後は、段階を踏まえて、会社は公的になっていく必要があります。誰にでも伝わるような仕組みづくりは大切です。

  ――従業員の意識にばらつきがあっても、利益が上がるようなシステムがあるといいのでしょうね。

 大山 ただ、システムをつくっても、それを継承していく人物がいないと長くは続きません。まず立派なリーダーを育てることが大切だと思いますね。次世代を担う若者には、リスクを恐れるのではなく、果敢に世界に飛び出していって、見聞を広めてほしいと思いますよ。

(了)
【文・構成:黒岩 理恵子】

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<COMPANY INFORMATION>
所在地:福岡市東区千早2-2-43 sanwaビル3F
資本金:3,000万円
TEL:092-671-1855
URL:http://www.sanwa-iec.com/

<プロフィール>
ooyama_pr.jpg大山 哲寿(おおやま・てつひさ)
1972年生まれ。97年、(株)三和興業に入社。社外でも、福岡青年会議所第58代理事長などを歴任し、まちづくりや地域振興などに精力的に活動する。2011年、同社社長に就任。


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