150年前のきょう、「民主主義の父」と呼ばれるアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンが、南北戦争の激戦地ゲティスバーグで、歴史に残る演説をした。「人民の、人民による、人民のための政治」。今なお、民主主義国家の多くで引用されることの多い言葉だが、福岡には、リンカーンの苦難苦闘の生涯を通して、若者に夢と志を持つことの大切さを説く人がいる。
飲食店経営者として成功し、中小企業家同友会やライオンズクラブでも精力的に活動、多くの功績を残した源音吉(みなもと・おときち)氏。源氏が13年前にスタートし、毎月1回の開催で間もなく160回目を迎えようとしている人脈交流会「大志会」で、参加者が毎回楽しみにしているのが、源氏の朗誦「リンカーン」だ。原典は、致知出版社の藤尾秀昭社長が書き記した一節。藤尾社長も源氏の朗誦に出会い、深い感銘を受けた。毎回100名が集まる大志会には県外からの参加者も少なくはない。
貧困、無学、幾度の困難や不運を乗り越え、大統領となったリンカーンは、奴隷解放で新しい時代を切り開いた。源氏は朗誦のなかで「それでも彼は逃げなかった。夢と志が逃げることを許さなかった」と、力を込めて訴える。そして、「今の私があるすべては、そして将来、私が為すであろうことのすべては、天使のような母のおかげである」という言葉を引用し、親への感謝の念の大切さを伝える。
大病を患い、昨年末の緊急入院で胸にペースメーカーを入れた今でも、源氏は精魂を込めて「リンカーン」の朗誦を続けている。150年前の偉人が残した言葉は、ここ福岡の地でも、多くの人々に勇気を与えている。以下、源氏の朗誦「リンカーン」を動画で紹介する。
12月7日(土)午後7時から、ホテルクリオコート博多4階で源氏の講演会が行なわれる。参加費は1人2,000円。参加のお申し込み・お問い合せは、メールアドレス(yamashita-k@data-max.co.jp)まで。
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