中洲で飲んだ後のシメと言えば、ラーメン。博多でラーメンと言えば、無条件で出てくる豚骨スープ。福岡の地は、「豚骨スープが母乳の代わり」と言っていいほど、ほぼ豚骨ラーメンで統一されている感があるが、その豚骨泰平の地に戦乱が訪れようとしている。12月、なんと、全国各地の人気ラーメン店が福岡に集まり、地元人気店とラーメンバトルを繰り広げるというのだ。名づけて「ラーメン戦国絵巻~博多の陣」!
12月11日から15日までの5日間、福岡市役所前のふれあい広場を会場として、開催される「福岡ラーメンショー2013」は、福岡では初と言えるほどの大規模なイベントである。本企画の仕掛け人であるラインビル(株)代表取締役の安部洋氏は取材に対し、「豚骨ラーメンを世界に発信する福岡の活性化につながる一大イベントにしたい」と想いを語る。
その想いを受け、実行委員会では、日本ラーメン協会理事長の千葉憲二氏((有)ちばき屋代表取締役)が委員長を務め、総合プロデューサーとして同協会副理事長の河原成美氏((株)力の源カンパニー代表取締役)が脇を固める。ラーメン業界を代表する名士たちが、本イベントの内容をより濃厚なものにした。
全国から参加するのは、北海道、青森、千葉、東京、横浜、鹿児島の人気店9軒。醤油、味噌、つけめん、坦々麺など、豊富なラインナップ。一方、福岡から参加する6軒は、2軒ずつコンビを組み、福岡ラーメンショー限定のコラボラーメンで迎え撃つという。普段、福岡では食べられないラーメンだけでなく、夢のタッグが生み出す幻のラーメンも食すことができるのだ。
本イベントにおける入場料は無料。各ラーメンは1杯750円の均一価格となっている。来場者の口のなかで繰り広げられるのは、権謀術数が施されたラーメンの天下分け目の戦い。来年の大河ドラマの主人公・黒田官兵衛も狙っていた『天下統一』が、今冬、ラーメンによってなされるかもしれない。
■福岡ラーメンショー2013
<日 時>
12月11日(水)~15日(日)
午前10時~午後9時(ラストオーダー:午後8時30分)
※最終日15日は午後5時終了(ラストオーダー:午後4時)
<会 場>
福岡市役所前ふれあい広場
(福岡市中央区天神1-8-1)
<入場料>
無料
ラーメン食券1杯750円(各店一律)
※前売り券はセブンイレブンで販売(セブンチケット セブンコード:026‐908)
<お問い合せ>
・ふれあい広場運営事務局
TEL:092‐711‐5021
・日本ラーメン協会
E-mail:info@ramen-kyokai.jp
長丘 萬月 (ながおか まんげつ)
福岡県生まれ。海上自衛隊、雑誌編集業を経て2009年フリーに転身。危険をいとわず、体を張った取材で蓄積したデータをもとに、働くお父さんたちの「歓楽街の安全・安心な歩き方」をサポート。これまで国内・海外問わず、年間400人以上、10年間で4,000人の風俗関係者を『取材』。現在は、ホーム・タウンである中洲に"ほぼ毎日"出没している。
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