食品偽装表示問題が相次いでいるが、利用客の立場である消費者はどのように思っているのか、座談会を緊急開催した。20~30代の若い世代の消費者は、この問題をどう受け止めたか、なぜこの問題が起きたのか、様々な意見が飛び交った。
Rさん
20代後半、女性会社員。未婚。
Sさん
30代中盤、男性会社員。既婚。
Tさん
30代前半、2児の母。以前はホテル従業員。「新米ママTさん」として流通メルマガ、毎週金曜日の店舗ウォッチングで執筆。
Uさん
20代前半、女性会社員。未婚。社会人1年目。
<怒りはないが誠意足りない、裏切られた>
――連日のように新たな問題が発覚しています。今回の食品偽装表示問題を受けて、今の率直な気持ちを教えて下さい。
Rさん 誰もが知る大手ホテル、老舗百貨店などからも問題が出てきていて、何を信用していいやらという感じです。「ここで買えば間違いないだろう」という気持ちで購入していたこともありますし、まさか「ここまで来たか!」と。
Tさん 先日、百貨店の店舗ウォッチングに行きました。百貨店での食料品は「ここで買えば間違いない」と私自身も思っていましたし、あれほどの百貨店だからこそ集客できるのに、と思います。消費者として裏切られたという気持ちはあります。
Sさん 私は、ホテルのレストランや百貨店などを頻繁に利用しているわけではありませんから、個人的な怒りのような感情はとくにありません。ただ、次々と謝罪会見などが行なわれていますが、大手も含め、「だいたいのところがやっていたな」という印象です。各社とも、どのタイミングで発表すれば自社が目立たずにすむのか、探り合いながら様子を見ているような印象も受けますので、あまり良い気はしません。
――今まで利用していたホテルや百貨店などを今まで通り利用しますか。
Rさん もともと頻繁に利用していませんので、大きく利用頻度が変化することはありません。ただ、購入時に「これは本当なのだろうか」と疑いながら買うことになりますね。
Tさん 「誠意が足りない」という程度でしょう。今後、基本的には自分の目しか信用できないということになるでしょう。
Uさん 食中毒といった健康被害でも出れば購入をやめますが、そういうわけではないので、今までと変わらないです。
Sさん 今後、利用時に「これだけの価値に見合ったものか」と、一歩踏み止まって考えるようなことはあると思います。
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