インドネシア政府の協力のもと、現地の人々とともにマングローブ植林事業を行なう(株)ワイエルインベストの山本亮社長。その無心な取り組みが、国際的シンガーソングライター中嶋晃子氏の作詞・作曲による楽曲「あなたと未来の地球(ほし)のお話」となった。現在、ニューアルバム「Story of our future on Earth」に収録され好評発売中である。
まず最初に、中嶋氏が、山本社長のマングローブ植林事業への真摯な取り組みを聞き感銘を受けたこと。その感動から楽曲「あなたと未来の地球(ほし)のお話」をつくり上げ、CDリリースまでのいきさつを紹介。その後、山本社長の講演会が行なわれた。
山本社長はスライドを用いて植林事業の模様を紹介しながら講演。そのなかで、参加者の目をとくに引いたのは、現地作業の過酷さだった。現地には道路が通っておらず網の目のように通る水路を道路代わりにして船を使って移動する。電気も水道も通ってない漁村で、住民たちと生活をともにしながら多くを学び植林事業を行なっている。村での生活も大変だが、植林作業にも多くの困難がある。とくに植林地である河口付近は危険で、泥沼が堆積して底なし沼状態になっており、膝や脛を使って上手く歩かないと身体が沈んでしまう。現場に赴くまでが命懸けの作業だ。それでも、以前植えた種から小さな芽がわずかでも芽吹いているのを見ると、広大な干潟をマングローブに変えるのは夢ではないと頬が緩むと、現地職員の阿久根直人氏が語る様子が紹介された。
スライド上映後、参加者からは、「地道で苦労が多いマングローブ植林に対して世界のCO2排出量はあまりにも多すぎて、追いつかないのではないか」という質問があった。これに対して山本社長は「ご指摘のとおりだ」と受け止め、「人間が生み出すCO2の量を抑えるためには、地球に住む1人ひとりが相当の覚悟を持って、排出を食い止める努力をする必要がある。そのためにはまず、人間が伐採する木には、空気を浄化させる価値や動物が集う価値などを考えると40万円相当の価値がある。それを1万円で伐採していることを、知る必要がある」と答えた。
その後、中嶋氏によるコンサートが開かれ、「あなたと未来の地球(ほし)のお話」を披露。世界の子どもたちから集めた絵画を用いた動画も紹介された。参加者からは「コンサートで社会問題を考える機会を得られ、良かった」という声が聞かれた。
なおCDの売上は"Plant three trees for every CD in Indonesia"プロジェクトによって、1枚につきマングローブ3本の植林費に充てられる。
◆コンサートの様子はこちら>>
◆「あなたと未来の地球のお話」のyoutube動画>>
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