せんべい、あられなどの米菓を手がける（株）もち吉（本社：福岡県直方市、森田長吉社長）は、全国展開で成功をおさめている数少ない地場菓子舗。2008年11月には、同社が販売した和菓子に、グループ社員が高濃度の殺虫剤を混入する事件が発生。消費者に衝撃を与え、信用を大きく損なう事態となったが、その後の企業努力が実を結び、着実に業績を回復させている。
同社は、スクラップアンドビルドを繰り返しながら、徐々に店舗数を増加させている。形態は、さまざまだ。駐車場付の広い土地に約40坪の店舗を構え、福智山系の地下から湧き出た天然水「力水」を有料で販売することを主眼としているオアシス店、約15から20坪のインショップ店、約10坪のキャラバン店に、デパート店である。
同社は長らく「餅のおまつり」シリーズが主力ではあるが、現在では、ちょこあられなど、従来のあられ以外の商品も増えてきており、09年２月期は売上高163億8,534万円だったものが、13年２月期には188億9,319万円と増収を果たしている。
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