デザイナーやイベントプロデューサーなど、幅広い分野で活躍する小出直子さんの出版記念パーティーが3日、福岡市博多区で開催された。この度、小出さんは初出版となる新刊「THE SYMBOL(ザ・シンボル)を上梓。現首相夫人である安倍昭恵氏も同著に推薦の言葉を寄せており、Amazonランキングで1位(恋愛、心理学の2部門)を獲得するなど話題を集めている。パーティーの発起人および実行委員長を務めたのは、(社)エイムアテインの喜納弘子代表理事。小出さんを友人であり、恩人という喜納さんをはじめ、業種・性別・年代を問わず、約190人の人たちが会場に詰めかけた。
趣向を凝らしたパーティーは、前半のトークショーから盛り上がった。自ら進行を務める小出さんがテーマとしたのは「3.11で感じたもの」。震災後、被災地に骨を埋める決意をしたという(社)アフリカ協会特別研究員の元国連職員・萩原孝一さんは、「日本再生のヒントがアフリカから得られる」とコメント。「日本人のDNAには勝つ、負ける以外の、人を思いやる気持ちがある」と小出さん。福島を中心に1,000頭の被災動物を保護した(社)UKC JAPANの代表夫人・細清乃さんは、「動物が幸せに暮らせる日本を福岡から発信していきたい」と語った。
UKC JAPANの細さんは、トークショーのなかで、引き取り手がなく、今なお保護生活が続く300頭の被災動物を福岡(朝倉市)に移住させる計画を発表した。震災の記憶が風化するなか、私財をなげうってでも「被災者の家族」の保護を続けている現状を語り、理解と協力を求めた。朝倉市では、ドッグトレーナーの田辺久人さんの協力のもと、単なる収容施設ではなく、事情により飼い主と別れたペットが新しい家族と出会うための施設が作られるという。同様の施設は欧州にモデルがあり、ドイツの名称は「ティアハイム」。小出さんは、福岡に訪れている細さんへの支援を続けてきた。
パーティーは、福岡を拠点に歌手・役者として活動する山口紗希栄氏の音楽ライブや、豪華商品が当たる抽選会で大盛況となった。気さくな小出さんを祝う会らしく、会場は打ち解けた雰囲気に包まれるなか、参加者同士の交流も深められた。
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