(株)データ・マックスと提携・連携する企業のビジネスパートナークラブ、IBC(ビジネス情報クラブ)は12月5日、第18回例会を福岡市内のホテルで開き、児玉直代表が2013年を総まとめし、14年の展開を大胆予測した。
児玉代表は「今までは経済リスクだけで会社の命運がかかっていたが、2014年は存亡がかかるリスクが各方面から押しかかってくるのではないか」と予測した。
13年を振り返るなかで、平成バブルの歴史にもふれながら、「営業、努力を超えたバブルが建設業界にある」と指摘。また、「安倍政権は経済政策だけやっておけばいいのに、秘密保護法を持ち出した。歴史を振り返ってみると、1936年の2・26事件が、第1次世界大戦後の好景気の反動の世界大恐慌、東北で娘の身売りが続出するなかで起こり、そのクーデターを軸に中国大陸への進出侵略を始めた。それにともなって経済が復興したが、まさか戦争に負けるという予測はせずに追随していった。現状の国民の政治意識の水準は当時と変わっていない」としたうえで、「安倍政権は中国との一触即発の認識を持っているのではないか」と危機感を表明。自然災害や東京オリンピック現象にも触れて、「会社、自然、政治、外国との偶発的な衝突も想定しながら、用意周到、各方面に気配りしながら経営していかなければいけない」と、経営者に求められる視点をアドバイス。来年もIBCに集まる各企業が結束して、繁栄するよう期待して講演を結んだ。
第18回IBCでは、1級建築士の仲盛昭二氏(協同組合建築構造調査機構代表理事)がゲストスピーチし、国の不当処分(1級建築士免許取り消し)から3度勝利して免許を取り戻したことを報告し、1981(昭和56)年以前に建てられた5,000平方メートル以上のホテルや病院、百貨店などの耐震改修義務付けにともなう構造設計・耐震改修の動向を紹介した。
忘年会を兼ねて開催されたIBC例会とあって、懇親会では、参加企業の経営者・経営幹部らがそれぞれ個性あふれる13年総括と展望を語りながら、話が弾み、なごやかに懇談した。
次回は、2014年1月23日(木)を予定している。
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