全国地方銀行協会(地銀協)は、谷正明会長(福岡銀行頭取、70歳)の後任に茨城県に地盤を置く常陽銀行(本店:水戸市)の寺門一義頭取(61歳)を充てる人事を固めた。近く正式に内定し、来年2014年6月に第19代会長に就任する。
地銀協会長は別表の通り主要行の頭取が交代で務めており、設立当初は生え抜きが多かったが第5代からほぼ天下りが続くようになった。しかし1998年に大蔵省接待汚職事件や日銀の不祥事が相次いで発覚。官僚の天下りが厳しく糾弾されたことから第16代以降生え抜きが就任しており、寺門氏が就任すると4代続くことになる。なお、谷会長は早稲田大学出身であり、後輩に会長職を譲ることになる。
■寺門一義氏(てらかど・かずよし)の略歴
74年(昭和49年)早大法卒、常陽銀行入行。05年常務、09年専務、11年頭取。茨城県出身。
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