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ラオスで日本人デザイナーらがファッションショー
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2013年12月19日 07:00

 日・ASEAN友好協力40周年記念事業の一環として、ラオスの首都ビエンチャンで14日、「TOKYO FASHION SHOW IN VIENTIANE」(東京ファッションショーinビエンチャン)が開催された。赤坂綜合事務所のラオス法人であるOgisaka Sole CO.,Ltd(飯田国大代表取締役)と、現地財閥でコーヒー、食品などを手がけるダオファングループが、共同で開催した。

<日本のデザイン力&メイドインラオスを発信>
 東京コレクションの常連である日本人デザイナーJUNYA TASHIRO氏を招き、日本のファッションブランドを現地の人々にアピール。300人ほどの集客を予定していたが、メコン川の近くにあるナンプー噴水広場の野外会場には、立ち見を含め、600人以上が集った。

 Ogisaka Soleは、ASEAN(東南アジア諸国連合)経済共同体の発足を視野に入れ、今回のファッションショーを契機に、日本のファッションデザインをアジア市場に広めていく。24日には、ラオスにJUNYA TASHIRO直営店をオープンする予定。ラオスや隣国タイなどアセアンの百貨店などへの卸販売営業もスタートする。
 15日には、来日していたラオスのトンシン首相と安倍首相が対談し、国際空港の拡張などインフラ整備協力で合意。日本とラオスの結びつきは強くなりつつあるものの、民間企業からの投資は、まだまだ中国、韓国に先を越されている。

<中小メーカーが進出する際の選択肢に>
 今回の取り組みは、中小アパレルメーカーがラオスに進出する際のきっかけになる。ラオスの農村部では、多くの女性が自宅に機織り機を持ち、自ら着る服を縫製したりしている。ビジネス的には、小ロット、多品種の縫製業が特徴。ここに日本の培ってきたデザイン力を組み合わせることで、今後市場が拡大するASEAN地域に、「日本のデザイン+メイドインラオス」を売っていく。これまで、ラオスは、生産の拠点でしかなかったが、ASEANの地理的中心にあるという利点を生かして、販売拠点とし、周辺各国にも販売ルートを広げていく。
 日本が培ってきたデザイン力は、今後、経済的に成長し、6億人市場となることが予測されるASEANで活用できる。中小アパレルメーカーがASEANで活路を見出す時の拠点として、選択肢になりそうだ。

【岩下 昌弘】


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