<話題に花咲く「人生の引き際」>
いざコンペ当日、なんと「山健」は風邪をこじらせてドクターストップ。
「俺って運がいいっちゃね~」と思いつつ、「こんなところで運使ってよかとやぁ~?」そう思うもう1人の自分がいた。何事も自戒、自戒!
そんなわけで小生の同伴者は、営業部門出身の吉田元役員(69歳)と、技術系出身の木田元役員(69歳)、溝口元役員(67歳)のお三方に変更。幸いにも、クセのあるOB連のなかでは比較的手のかからないクセのない面々とのプレーとなった。不思議なもので、吉田元役員および木田元役員のお二方は、現役時代はいざ知らず、現・山健のなかでも同じゴルフ仲間なのだ。2人とも温厚な紳士?なのである。
スコアはともかくとして(汗)、順調にハーフのプレーが終了し昼食タイムに入った。話題はというと、まず先輩~同期~後輩の消息情報だ。
吉田氏いわく、「なんで大川死んじゃったの? あんなに元気だったのに。溝口さんの同期だよね・・・?」。
溝口氏答えていわく、「いやね、奥さんのほうが具合悪かったわけなんですけど、どうも肺炎になって、大川もあんなに元気だったのに、それであっさり逝っちゃったみたいなんですよ~」と、そんな話に始まった。
吉田氏続けていわく、「俺は70を目前にボチボチ身辺整理しようかと考えててさぁ・・・」木田氏答えていわく、「身辺整理? ナルホド、わかる。僕はね、70歳になったら自分史の執筆をしようと思ってるよ。それに、必要な写真20枚ほど残して、あとは全部処分しようと思って今身辺整理中さ。もちろん葬式に使う写真も決めてるよ・・・」。
いやはや、そんな話でお三方が盛り上がっていると、吉田氏は営業部門の役員出身だけに、聞かぬ振りして静かに聞いていた小生に「いやぁ山笠クン申し訳ない、もう俺たち70代目前になるとね、いつ死んでもおかしくない年代だからさぁ。こうして集まるとついついこんな話になっちゃうんだよ」と、複雑というか、失敗した福笑いみたいに笑いながら後輩の小生を気づかってくれるのだった・・・痛み入りまする。
<人生終幕の過ごし方あれこれ>
しか~しである。今や男子も80代まで生きる時代だ。吉田先輩も木田先輩も溝口先輩も、あと10年以上は生きる確率が高い。21世紀はそんな高齢化=長命化の時代。90代で亡くなられた小生の学生時代の恩師も70代の頃は、「60~70はなたれ小僧」と言っては酒をがばがば飲み、下ネタビンビンだった。
「大正デモクラシー世代の我々は柔軟なんです。ところで山笠さん、うちのゼミはどうして女性が少ないのでしょうねぇ・・・? 異性に興味がある・・・これも元気の秘訣です!」と先生。
するとアホの井上がヘロヘロに酔って、「先生!女子大の教授だったらやばかったっすねぇ」と暴言。
毎正月、ゼミの劣等生仲間は一升瓶を抱えて先生の自宅を訪ねたものだ。今の時代なら、「色ボケ教授」などと写真週刊誌のかっこうのネタになるのかも。
さて、現代サラリーマンのリタイヤ後はというと、「子育て」「住宅ローン」が一段落と思いきや、新たに「介護」という重い問題が降りかかる。お金もそれなりに掛かる・・・リタイヤ後に親の介護に忙殺されている方も少なくない。PPK(ピンピンコロリ)が何よりなのだが・・・今なら「PPKセミナー」なんて、怪しげな健康食品会社がやりそうな手口かも。特商法で追い込まれた挙句、会場セミナーも手詰まりになったSKH(宣伝講習販売)が地域貢献を謳い、送迎バス付きの「癒しツアー」なんて、いかにもありそう! そんなわけで、年の瀬にいろいろと考えさせられる今日この頃。今年も1年間お世話になりました。よいお年をお迎えください。
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<プロフィール>
山笠太郎(やまがさ たろう)
1960年生まれ。三無主義全盛の中、怠惰な学生生活を5年過ごした後、大手食品メーカーにもぐり込む。社内では、山笠ワールドと言われる独特の営業感で今日に至る。博多山笠は日本一の祭りであると信じて疑わない。
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