台湾の領事館に相当する「弁事処」が主催する忘年会が20日、福岡市内のホテルで開かれ、福岡からは地元の政治家やメディア関係者、県関係者ら約70名が出席した。
日本と台湾は国交がないため、実質的な領事館を「弁事処」と称し、東京にある大使館を「代表処」としている。会を主催した台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長は「これからの日本と台湾の関係も『ラブラブ』な関係にしていきましょう」と挨拶、出席した5人の台湾人留学生に対し「留学生の皆さんは両国の架け橋、橋渡し役として、日本での勉強を終えて台湾に帰国しても日台関係に貢献できるように努力して欲しい」と激励した。
参加した鬼木誠・衆議院議員は「近々、台湾を訪れたいと考えている。日台両国がますます手を携え発展することを祈念したい」と述べた。また、中華航空九州山口支店の西崎鉄士氏は「日台の絆で言えば、熊本県大津高校が台湾に向け修学旅行に行なったが、現地の高校生達と交流することで、逆に、日本人の先輩たちの功績を教えてもらい、誇りを持って帰ってきた。教育面で意義深い交流ができたのではないか」と航空関係者ならではの視点を語った。そのほか、山崎拓前衆議院議員や、福岡県台湾友好議員連盟・加地邦雄議員らが登壇し、日台友好に向けた挨拶を行なった。
会では、参加者全員で「上を向いて歩こう」「月亮代表我的心(テレサテンさんの名曲)」を合唱し、福岡・台湾を結ぶ交流イベントの1年の締めくくりにふさわしい盛り上がりを見せた。今年も日台友好の流れを受け、日本、台湾間の交流活動やイベント、商談会は順調に行われた。来年は、九州国立博物館(太宰府市)で「故宮博物院展」の開催もあり、福岡と台湾の関係性は更なる「追い風ムード」に包まれそうだ。
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