2013年7月の参院選の「1票の格差」(住所地差別)めぐって、2つの弁護士グループが全国で起こした「一人一票訴訟」で、26日、高裁・支部の判決が出そろった。16件のうち、合憲としたものは1つもなく、違憲無効が1件、違憲2件、違憲状態が13件だった。16件すべてが上告されており、最高裁が、2012年12月の衆院選挙に続いて、どのような判断を示すか注目される。今回の参院選では「1票の格差」は最大4.77倍(1人0.2票)だった。
<1票の価値の「さじ加減」ではない>
高裁段階の判決では、参院選で初の無効判決が出た。広島高裁岡山支部の判決だ。原告側が注目するのは、その内容だ。
これまで、「1票の格差」(住所地差別)の問題について、裁判所も法律家も憲法14条の「法の下の平等」から「投票価値の平等を要求している」と判断してきた...(⇒つづきを読む)
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