福岡県内分譲マンション供給数6年連続ナンバーワン、投資マンション部門では10年連続ナンバーワンの(株)えん。「歴史を作ろう」、こう語る原田透社長の言葉は力強い。他社の追随を許さない供給数と組織力で記録を更新。その戦略と強さの厳選は何か――。
<「エグゼ」という新たなブランド>
今年8月からは今までとは違った新たな領域に足を踏み入れた。
マンションとホテルを融合した「エグゼ博多コンドミニアム」。新築分譲マンション「アメックス」シリーズで実績のある(株)アーム・レポ(福岡市中央区)との共同事業で、DINKS(共働きで子どもを持たない夫婦)やシニアをターゲットにした分譲マンションである。実需型ファミリーマンションで実績のあるアーム・レポが企画提案、投資型単身者向けマンションで実績のあるえんが施主、事業主となってコラボレーションする。
同物件の敷地はしばらく駐車場になっていたが、博多らしい歴史・文化を感じる周辺地域の特性を考え、マンション開発を計画。まちづくりの観点からも「エグゼ博多コンドミニアム」のコンセプトが考えられた。このように、地域性を考えて当面は実需型としての販売がメインとなるようだ。ただし、「エンクレスト」と比較しても坪単価は低く抑えられており、立地を考慮すれば投資型としての販売も十分見込めるだろう。
<安定と刷新のビジネスモデル>
「我々は不動産屋ではない。金融商品を売っている会社だ」(原田社長)といい、従業員には宅建主任者資格よりファイナンシャルプランナーの資格取得を推奨。安定的な利回りの確保が「エンクレスト」の強みであり、確実に配当することでオーナー=投資家からの信頼を得ることにつながることを強く意識した言葉だ。
入居率の安定が同社のビジネスモデルの根幹であることから、7月には入居者に対するサービスとして、物件周辺の飲食店情報の配信なども開始。さらに、中古の「エンクレスト」の流通にも力を入れていくといい、入居者・オーナー双方の顧客サービス充実を図る。圧倒的な知名度と安定したビジネスモデルで、「えん」はさらなる高みを目指す。
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<COMPANY INFORMATION>
代 表:原田 透
所在地:福岡市中央区大名2-8-22 天神偕成ビル6階
設 立 1989年11月
資本金:1億円
URL:http://www.en-jp.net/
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