12月、訪日外国人が1,000万人を突破した。観光庁が目標に掲げる訪日2,000万人にはまだまだ遠いが、観光立国へ向けて、着実に上昇カーブを描いている。
なかでも2012年5月に開業した東京スカイツリーの貢献は大きい。13年12月6日に、日本人も含めての数字で、展望台の来場者が1,000万人に到達した。開業1年7カ月でこの数字。1日平均約1万8,000人を集めた。クリスマスのイルミネーション、隣接する商業施設、東京ソラマチのプロジェクションマッピングでも、強い集客力を誇った。
東京スカイツリーからほど近い浅草も盛り上がっている。墨田区から台東区までの下町周遊の観光ルートができ上がった。雷門、仲見世通りには、アメリカやヨーロッパからの観光客だけでなく、中国、韓国、マレーシアなどアジア系の観光客も目立つ。
浅草寺に続く仲見世通りには、「謹賀新年」の飾りが上がっている。雷門の前では、スカイツリーまでを巡る人力車が待機し、さわやかイケメンの車夫が、元気な声で客引きを行なっている。人力車業者間の競争がし烈になってきているという。激しい客引き合戦のあまりおもてなしの心が損なわれなければいいが・・・。
東京オリンピックの2020年までに、観光立国は成るのだろうか。観光庁の目標・訪日2,000万人達成には、あと、倍の集客が必要。日本各地には、まだまだ埋もれている観光地がある。東京スカイツリーや浅草もリピーターを増やさなければならない。
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