<『顧客第一主義』のさらなる徹底と進化>
メーカー系列が圧倒的に多い電材卸売業者において、独立系の商社として取り扱い電材製品は4万種類以上、取引メーカーは業界大手の企業を含む100社以上、営業先は700社という福岡県下でトップクラスの地位を確立させている三共電気(株)。創業者であり、今日の同社の礎を築いた出口守氏は、電材業界一筋に46年間。創業より38年、福岡県下で同業他社の競合がひしめくなか、『実直、誠実、丁寧、迅速』を理念に顧客第一主義を徹底的に体現し、顧客の厚い信頼を得て着実に実績を伸ばしてきた。
2013年7月、木原和英氏が新社長に就任し、出口氏は会長職に就いた。木原社長は、「確実に出口会長から事業承継されるには1年の時間は要するだろう」と述べ、同社の礎である出口会長が築いた『顧客第一主義』の経営哲学の本質を、より徹底し進化させていくことに邁進中だ。その源流は「共存共栄。お客さまがあっての会社であるという正しい認識」を全社で共有していることである。「いらっしゃいませ、ありがとうございます、いつもお世話になります」という挨拶を、同社を訪れた方、顧客先、そして電話口などいかなる場合でも、尊敬の念を持って行なっている。『顧客第一主義』とは、人として当たり前のことを徹底し、どんなときも行なうことが本質である。同社は、それを実践しているのである。そのうえで、電材卸商社としてのハード、ソフト両面で同業他社の群を抜く同社が、地場業界トップクラスであることは、必然である。
同社では日々の地道な営業活動により顧客の要望を丁寧に聞き、それに確実に応えることを全員で徹底し、続けている。「丁寧に、迅速に、確実に、そしてきめ細かな配慮までして製品を提供してもらえる。独立系で地場業界のトップクラスとしての地位を確立させているのには、明確な裏付けがある」と、同社の得意先の各社からも高い評価を得ている。金融機関においても、西日本シティ銀行は3月27日、第1回無担保社債を受託している(発行額1億円、期間5年)。地元の金融機関から社会的な信頼を得たことで対外的な信用度が増したことを証明されている。
以上のように『顧客第一主義』の本質が明確であれば、新エネルギーの対応、ITテクノロジーの飛躍など、時代の流れによって目まぐるしく変化する電材製品やサービスがあっても、変わることなく即応し、顧客満足度を高め続けることができるであろう。今回の木原社長の就任は、同社が永代に継がれる源となる「第2創業期」として位置づけられる。さらなる飛躍が期待される。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:木原 和英
所在地:福岡市西区福重1-14-25
設 立:1976年6月
資本金:7,200万円
業 種:総合電材卸売
売上高:(13/5)47億円
URL:http://www.sdkk.jp/
<プロフィール>
木原 和英(きはら・かずひで)
1968年2月生まれ、福岡市出身。87年に三共電気(株)に入社。その後は2000年4月に南営業所所長兼営業本部長、03年5月に取締役営業部長、10年7月に取締役常務、13年7月に代表取締役社長に就任。
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