<「東京五輪」をイベントとして終わらせるな!>
日本全国を見渡せば、北海道から沖縄まで、魅力ある観光資源が山ほど点在している。東京に、負けず劣らず面白いところがたくさんある。国内移動コストの高さという難関はあるが、知恵を絞らず、このまま手をこまねいていても何の進展もない。
従来、地方自治体は、日本に来る観光客を増やすことに独自に膨大なエネルギーを必要とした。しかし、「2020年東京五輪」の前後には、外国人観光客が東京まではどんどん自然にやって来る。明らかに追い風になっている。
日本各地の地方自治体は、それぞれの独自の地域資源をアピールして、今回の京都府が示した素早い動きにぜひ続いてほしい。今回、訪日観光客の増加を狙って、日本政府は免税枠を従来の家電製品だけから、食料品等あらゆる物品に広げる方針を固めた。
ホテルや旅館や観光地の関係者も、自治体のPR任せにせず、来日する外国人観光客の利便性、満足度に目を向けた情報提供やサービスを心がけることが必要である。
そして、「2020年東京五輪」を一過性のイベントに終わらせず、日本の「観光立国」化への最大の"引き金"として、利用すべきである。
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