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福岡市の浸水対策を追う~2009年度に着手したレインボープラン天神
建設
2014年1月 6日 15:37

 福岡市では現在、水害に強いまちづくりを目指し、ゲリラ豪雨にともなう浸水対策として、雨水排水施設の整備計画「レインボープラン天神(以下、RP天神)」を進めている。気候変動に起因するとされるゲリラ豪雨の多発により、まちに暮らす住民らは、都心部での浸水被害という新たな形態の自然災害の脅威にさらされるようになったためだ。とりわけ福岡市は、水が集まりやすい低地部に形成されたまちであり、さらに地下鉄や地下街など多くの地下構造物を抱えている。平たく言えば、浸水に対し、構造的に脆弱なまちだ。そんな福岡市で進められているRP天神とはどういう事業なのか。

<九州最大79.5mm/時の雨量に対応した浸水対策>
amamizu_map_s.jpg 1999年6月、福岡市は同市観測史上最大となる79.5mm/時のゲリラ豪雨に見舞われた。当時の同市雨水整備基準は52mm/時(5年確率降雨対応)。排水能力を超えた雨水(内水)は、御笠川から越流した水(外水)も加わり、博多駅や天神駅周辺のまちを浸していった。これにより、博多駅や天神周辺は最大1mまで冠水。ビルや家屋、地下街などが浸水し、水死者を含む多大な被害が発生した。インフラ整備が進んだ都市部で発生した被害は、「都市型自然災害」と呼ばれた...(⇒つづきを読む)


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