2013年12月に完成を迎える新西部水処理センター
福岡市では2009年3月から新西部水処理センター(福岡市西区大字田尻)の建設を進めている。計画処理能力は7万7,000m3/日で、今回建設分は1万5,400m3/日。建設の目的は、窒素・リンを除去することによる閉鎖性水域・博多湾の水質改善。建設に際しては、地方共同法人日本下水道事業団(JS)に設計施工を委託した。処理方式には、JSが開発したステップ流入式多段硝化脱窒法(以下、ステップ流入式)を採用。13年12月の完成を目指している。福岡市民らにとってあまり馴染みのないJSだが、下水処理場建設などに関する高い技術を持つ集団として、福岡市のインフラ整備の一部を担っている。福岡市下水道とJSの役割をめぐり、福岡市道路下水道局の篠田好司・下水道施設部長とJSの柗田麻左武・九州総合事務所長に対談してもらった。
――まずは、福岡市下水道事業とJSとのこれまでの関わりについて、教えてください。
篠田好司氏(以下、篠田) 福岡市では、1966年に中部水処理センターが最初の下水処理場として運転開始されました。その後、75年に和白水処理センターを運転開始しましたが、この建設がJSに委託した第1号になります...(⇒つづきを読む)
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