「自然との調和を目指し、革新的な技術で皆さまの生活のお役に立てる企業」――。そんな想いから2013年7月に設立された(株)クリエイト。主力商品であるPTC電気式床暖房「あんシート」の魅力や床暖房の新たな可能性について、同社代表取締役を務める野田孝一氏に語ってもらった。
<エコビジネスに最適な商材との出会い>
(株)クリエイトの代表取締役である野田孝一氏は、23歳で外装工事業者として独立し、リフォームなどを中心に手がけてきた。10年以上携わってきた業界から、新たな業界へと目を向け始め、さまざまな商材を探していたところ、偶然出会ったのがPTC電気式床暖房だった。
昔からモノづくりが好きだった野田氏は、発熱体の構造から成分分析、電磁波の測定と、自らが研究を始めた。そのなかで、「この商材を開発・製造・販売したい」と感じ、世に広めるべく、同社を設立したという。
この商材に魅力を感じた理由としては、「他の商材と比べ、電気式床暖房が一番環境に優しく、イニシャルコストも手頃なんです。しかも意外と低コストで済むということにも魅力を感じました。印象としてはひと月の電気代を考えると贅沢品だと思っていましたが、現在はエアコンやファンヒーターなど、他の発熱体暖房と比べてみても随分安い」と語る野田氏。
さまざまな試行錯誤を繰り返し誕生した同社の主力商品・PTC電気式床暖房「あんシート」は、PTC特性を最大限に活かした安心かつ低コストでの導入を可能とした(【PTCって何?】参照)。
<PTC電気式床暖房「あんシート」とは?>
ここで、電気式床暖房「あんシート」の魅力を大きく3つに分けて簡単に説明する。
(1)遠赤外線で健康的な理想な暖房、(2)省エネ自慢のランニングコスト、(3)安全かつ自由な設計。
(1)は、伝導熱で足下から暖めるため、体に良い「頭寒足熱」という空間をつくる。さらに遠赤外線輻射熱による効果で体の芯から暖まることができる。これは、太陽から放射される遠赤外線が人体の温度を感じる部分(温点)を直接刺激するのと同じ原理である。そのほかにも、エアコンやストーブなどと違って、場所による温度のバラツキもなく、空気乾燥によるノドのイガイガ、お肌のカサツキなどの心配もない。このことからもわかるように、体調管理に適していると言えよう。
(2)は、比較的低い温度でも充分な暖房効果が得られるため、月々の電気代節約にも貢献する。必要に応じて2面が切り替えられる節電コントローラも人気を得ている。また、本製品は耐久性に優れているため、施工後にメンテナンスをする必要がない。定期点検や部品交換・補給などの必要もないため非常に経済的と言える。
(3)は、わずか0.3mmという超薄型が新築やリフォームなどさまざまなプランの対応を可能にした。施主の意向に合った快適な住設環境を提供することができる。
そのほかにもさまざまな魅力を持つ本製品だが、全国的に見ればまだまだ普及率は高くない。
<ポテンシャルの高い床暖房、その先にあるのは>
床暖房を敬遠する傾向がいまだ見られる理由としては、日本人は肌で直接温度を感じないと、暖かいと実感しづらいというところもある。また、「温度を上げすぎて床材を傷めたりしそう」「火災が起きそう」「コストが高そう」などというマイナス面の先入観を持つ人が多いからだ。
しかし、前述の通り、そういった問題点は過去のもので、現在では安全対策は万全だ。近年ではマンションや一戸建ての住宅だけでなく、老健施設や病院、保育園などにも幅広く採用されている。
今後の展望については、「現在は、販売会社と業務提携しつつ、徐々に販売チャネルを拡大しています。弊社はメーカーに特化して販売会社との役割分担を明確にすることで、今後の事業展開のスピードを加速させていきたいと考えています。また、九州各県のみならず、関東や関西地区でも交渉を進めています。もっと多くの方々に床暖房の魅力を広めていくため、邁進したいと思います」と野田氏は意気込みを語る。
省エネで節電につながる床暖房システム。空気を汚さずクリーンな室内環境を保ち続ける本製品は、同社が掲げる理念のなかにある「自然との調和」にまさに当てはまる。
太陽光発電などによる次世代の省エネ・創エネ住居が増加している昨今、首都圏では床暖房設置住居は徐々に普及率が上昇している。しかし、多種多様にある床暖房を選ぶのは顧客自身だ。同社は日々、顧客のニーズに合った最適な生活スタイルをわかりやすく提案し続けていくだろう。
<COMPANY INFORMATION>
(株)クリエイト
代 表:野田 孝一
所在地:福岡市中央区長浜1-2-4
設 立:2013年7月
資本金:300万円
TEL:092-737-6665
FAX:092-737-6669
URL:http://www.create-ltd.jp/
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