国土交通省水管理・国土保全局下水道部
下水道事業課企画専門官 吉澤 正宏 氏
福岡県建築都市部
下水道課長技術補佐 田尻 英樹 氏
福岡市道路下水道局管理部
下水道河川管理課長 観音寺 修 氏
福岡市道路下水道局計画部
下水道計画課長 工藤 修一 氏
普段は目に触れることすらないが、下水道は都市活動を支える社会インフラの1つだ。福岡市の下水道管路延長は約7,000km。その多くは高度経済成長期に整備されたもので、老朽化対策としての改築更新が大きな課題となっている。改築更新には、開削が不要な更生工法が主流となっているが、コストや施工面、耐用年数など課題も残されている。福岡市、北九州市を除く福岡県内自治体の下水道でも、管路の老朽化は着実に進行しつつあるが、規模の小さな自治体では、人材、財源が不足し、改築更新はおろか、維持管理もままならないところもある。普及拡大から維持管理へ。福岡県内の下水道管路管理は、大きな曲がり角に差しかかっている。この難局に当たり、下水道の技術者はどう対処しようとしているのか。我が国の下水道事業を所管する国土交通省からゲストを迎え、下水道管路管理のあるべき姿について、福岡県、福岡市の担当者と話し合ってもらった。
<アセットマネジメントに基づく下水道管路管理を推進>
――まず、下水道管路管理に関する最近の動向について、吉澤企画専門官から説明をお願いします。
吉澤正宏氏 政府は2013年6月、「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」と名付けた成長戦略を閣議決定しました...(⇒つづきを読む)
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