13日、寒空の下、多くの人が行き交う福岡市中央区天神で、NPO法人この指とまれ大地(つち)の会が、昨年11月に甚大な台風被害に遭ったフィリピン・セブ島北部のダンバンタヤン郡への復興支援募金活動を行なった。同法人が行なうフィリピン復興支援の街頭募金は2回目。延べで20名近くのボランティアが参加した。なお、前回は昨年12月23日に同じ場所で行なわれ、21万2,305円が集まった。
今回は、同法人代表の山本香代子さんの長男で、現在、フィリピンに語学留学中の龍史さんが参加。午前11時に始まった街頭募金は、当初、暖かな日差しが注いだものの、次第に寒気が強さを増し、ボランティアスタッフの体力を奪ったが、現地の惨状を知る龍史さんをはじめ、募金を呼びかける声が途絶えることはなかった。募金には、学生や親子連れ、お年寄りや成人式帰りの新成人など、幅広い年代が協力。フィリピンの状況を聞く人の姿も見受けられた。
龍史さんはフィリピンの被災地において、依然として断水・停電が続き、子どもたちが学校にも行けず、家が崩壊し、雨をしのぐ屋根もないといった窮状を視察。先の見えない恐怖と不安に包まれた現地の人々の心情を知り、すぐに日本で支援活動を行なうよう求めたという。
NPO法人この指とまれ大地の会は、2011年3月11日の東日本大震災の発生後、被災地の三陸鉄道と連絡を取り合い、『直接、被災者に手渡す募金活動』を行なった。今回のフィリピン復興支援募金も同様に、龍史さんを通じて現地被災者に直接手渡し、住む家の修繕・復旧、漁船2隻の購入を最優先に行なうという。また、ホームページ(関連リンク参照)で、募金活動で集まった寄付金の金額や購入した船や復興支援の現地の様子はホームページで公開する予定。1口1,000円で個人や法人からの銀行振込による寄付を呼びかけている。
▼関連リンク
・NPO法人この指とまれ大地の会(HP)
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