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北京に生きる若者の魂を歌うロックシンガー「汪峰」さん
文化・スポーツ
2014年1月20日 15:47

 歌は時代を象徴すると言われるが、今の北京を最もよく表現している歌手が、中国の代表的なロックシンガー・汪峰(ワンフォン)だ。新曲を出す度に中国歌謡の上位ランクインは必至。汪峰の人気は、その力強い歌唱力と中国人の若者の悲哀や青春、情熱が込められた歌詞にもある。若者にとっては「泥臭い」と感じるが、やはり、筋の通ったロックに魅了される若者も非常に多い。彼の楽曲は、中国ドラマの多くの作品で「主題歌」としても使われている。

prf.jpg 汪峰の代表的な曲が「北京北京(ベイジンベイジン)」だ。「北京愛情故事」というドラマの主題歌になっており、地方から北京に出て生活で苦労しながらも夢や未来を掴もうという若者たちの姿を描いたドラマ作品に、歌詞も曲調もマッチしている。「北京の生活で笑い、苦しみ、祈り・・・。自分は何かを探しながら、大きな何かも失った・・・」と、歌詞で表現されている。

 先日、中国ロック歌手の先駆ともされる雀健(ツァイジエン)が、中国中央電視台で旧正月の大晦日に放送される大型歌謡番組「春晩联会」への出演を辞退した。局側から「歌詞の修正を求められ」、それに応じなかったためだ。すべての中国人歌手が国の大勢に迎合しているわけではない。特にロックの世界では、「中国での生活」での悲哀を描いた歌も少なくなく、多くの若者を虜にしている。歌詞に「具体的な史実」や「露骨な描写」が盛り込まれなければ、規制無く発行される。

 長年のヒットとなっている汪峰の「北京北京」は中国大陸の歌謡番組や、一般庶民が行くカラオケでもよく歌われている。その他、汪峰の代表曲には「再見青春」「怒放的生命」などがあり、音楽を通して中国に生きる若者を精神的に鼓舞している。音楽を通しても中国の「いま」がよく見えてくる。

▼関連リンク
・汪峰(新浪微博)


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