今年15周年を迎える(株)博多座(福岡市博多区、芦塚日出美社長)。すでに100周年を迎える宝塚の特別公演など、節目に相応しい演目が決定している。ほぼ好況が期待されるなか、危ぶまれているのが博多の風物詩ともなった6月博多座大歌舞伎。今年は「中村福助改め七代目中村歌右衛門襲名披露」と決定していたが、福助氏は脳内出血と腰部脊柱管狭窄症による療養のため、東京での襲名披露興行を延期。6月博多座大歌舞伎での復帰も難しいと見られている。
博多座では、この逆風をどう乗り切るか、現在検討中。まだ公表はないものの、すでにいくつかの案もあるようだ。博多座は自社の経営不振を自主制作で乗り越えてきた。手の打ちようによっては、これを追い風にすることも可能かもしれない。今回はどのような手を見せてくれるのか。博多座の打つ手が注目される。
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