細川護煕元首相は22日午後5時、東京都庁で記者会見し、都知事選の出馬を正式に表明した。
会見に臨んだ細川氏は「私は『脱原発』を第一に掲げており、そこは他の候補者と一線を画しているはず。今の国の方向性には危うさを感じており、経済成長を良しとする風潮を正していきたい。そのための第一歩が『脱原発』であり、このようなコストのかかる古いエネルギーを使わなくてもよい社会を、この東京から作っていきたい」と表明。改めて「脱原発」を政策の第一に据えることを宣言した。「最初は慎重に考えていたが、今月14日に小泉純一郎氏と会談してようやく決めた」と述べた。「首相時代は不徳の致すところでご迷惑をかけ、反省している」と、神妙な姿もみせた。
会見にはメディア関係者が数百人詰めかけ立錐の余地が無く、関心の高さをうかがわせた。
都知事選には、自民、公明両党が推す舛添要一元厚労相、共産、社民両党が推薦する元日弁連会長の宇都宮健児氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏ら12名が立候補を表明している。細川氏には、民主党、生活の党、結いの会が支援。日本維新の会は自主投票の模様だが、共同代表の石原慎太郎元都知事が田母神を応援している。かつてない混戦の様相のなか、都知事選は、23日告示を迎える(2月9日投票)。
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