NET-IBでは、SNSやブログで情報発信を行なっている佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏のブログを紹介している。
今回は自治体運営型通信販売サービス「JAPANsg」がYahoo!ショッピングへ参加するにあたり寄せられた質問などに見解を述べている、1月16日午後11時08分のブログを紹介する。
武雄 sgはなくなる?
昨日の Yahoo!ショッピングへの JAPANsg 参加については、色々な媒体で取り上げて頂き、一定の反響があったと思っています。ネットでも様々な反応があり、大変嬉しい限りですが、一つ、私のFacebook上で質問がありました。
今後 JAPANsg の役割はどうなるのか、Yahoo!ショッピングと連携することで不要になったりしないのか、というものでした。通販の仕組みが分かっていれば、そんなことは無い、というのはすぐに分かるので、通販関係者からはますますJAPANsgを作ったことが強みとなっていきますね、という話をいただいているのですが、通販の仕組みをご存知でない皆さん方の中には、そう思う方もいるのかと思いましたので、ちょっとご説明しますね。
西日本新聞の記事に 「武雄市などの通販サイトは4月をめどに閉鎖する」という報道もあったのも原因でしょうか。昨日のUstreamを見て頂ければ、全くそんなことは無いのは自明なのですが(^^ゞ
JAPANsgにとって Yahoo!さんとの連携のメリットは Yahoo!さんが持つ圧倒的なネットへのリーチ力を利用出来ること、Tポイントの付与など、Yahoo!ショッピングの様々な機能を利用できること、などがあります。
一方、昔のBlogにも一度書きましたように、東急ハンズなどとの連携や、シンガポールを通じた海外展開などは、Yahoo!さんとの連携とは別に今までとおり、自治体連合としてやっていきますし、『自治体が楽市楽座のような空間を維持するコストは下支えて、出品する方々のハードル(金銭面だけでなく、出品ページの作成、発送に関する問合せなどの事務作業の手間も含めて)を極限まで下げ』ることは、今後も Yahoo!ショッピングに参加したとしても必要な機能(Yahoo!ショッピングは基盤でしかありませんから)ですので、 JAPANsg として提供していくことになります。
つまり、Yahoo!ショッピングへ今後参加する自治体のうち、もっと積極的に横連携していきたい自治体、ワンストップで必要な通販機能を提供してもらいた自治体には JAPANsg へも参加していただき、点を線に、線を面にして、一緒に地域所得の向上のために頑張って行くということになります。
Yahoo!さんが我々に声をかけたのも、Yahoo!ショッピングに参加していただくだけでは提要できない、そういった実際の日々の作業や、自治体同士での取組などの、必要な機能を提供できる仕組みが JAPANsg に備わっていたから。Yahoo!ショッピングをこれから横展開する上で、そういった自治体側の立場にたったワンストップの機能提供の窓口があることは、Yahoo!さんにとっても大変心強いのだろうと自負してます。
実際、この提携を進めるにあたって、Yahoo!さんから、 JAPANsg にやってほしいこと、という企画提案書があったのですが、まさに JAPANsg がやっているサービスそのものがそこに提案されていて、お互いに吃驚しました。Yahoo!さん、さすが鋭い。地域のモノを売るということの厳しさと、そのために自治体として整備することが必要なもの、というのが分かっているんですね。僕らもまさに必要なことを JAPANsg として提供してるのだということでとても自信がつきました。
昨日も JAPANsg に参加してくださっている 首長さんに一同に介していただきましたが、その先に 鞍手町の徳島町長から、「 JAPANsg に参加している最大のメリットは、こうやって色んな自治体さんの頑張っている情報がダイレクトに伝わること。そして、一自治体では出来ないような様々な取組がスピード感を持ってできること。この価値はとても大きい」ということを仰って頂きましたが、まさに我が意を得たりでした。
そうなんです、Yahoo!さんと JAPANsg はそれぞれ補完関係を持つ 最良のパートナーであると考えています。「爆速」で ECの世界に革命を起こしていきたいと思います。
ちなみに、Yahoo!JapanのJAPAN sgの特選ストアーはこちらです。
樋渡氏のブログはコチラ。
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