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釜山の街歩き、なんと言ってもチャガルチ市場で海鮮鍋
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2014年1月23日 10:57

 福岡から最も近い「海外」の観光都市と言えば韓国・釜山。釜山観光に於いても「食」の楽しみは欠かせないが、海沿いの街だけあって「海鮮」は日本人客が行っても満喫できる。

韓国・釜山 代表的なのが「チャガルチ市場」という水産市場だ。魚屋やもちろんのこと、100軒以上はある料理屋。魚屋の食材をそのまま鍋にしてもらうことができ、日本人好みの海鮮食材も少なくない。滋養強壮にはタウリンを多く含んだタコ(韓国では「病気になった牛にタコを食べさせたら治る」という逸話もあるほどにタコを重宝。鍋の具材としても主流)、イカを中心に、さば、タイ、太刀魚、アワビ、ニラ、セリなどを加え、鍋(チゲ)にしてもらう。中国語、ロシア語、英語、日本語など複数の言語で簡単なコミュニケーションを取ることができる店員もいて、言葉の心配はほとんどない。「アワビ」「おかゆ」「鍋」「入れる」程度の簡単な単語の組み合わせで大丈夫だ。値段は、鍋から刺身、揚げ物など、海鮮のフルコースのイメージで1人約4,000円(4万ウォン)までのイメージ。安いとは言えないが、ボリューム満点で腹一杯になるので他の店を食べ歩く必要もなく、日本人からすると「まずまず」の値段と言えよう。かつてはゴミゴミしていたという市場内は改装によってキレイになり、組合などもしっかりしているので「外国人客に対するボッタクリ」の心配もほとんどない。

 また釜山の街歩きでは「パジョン」も欠かせない(ソウルでは「チヂミ」、釜山では「パジョン」と呼ぶ)。トンネ地区のパジョンは名高く、分厚い生地に、牡蠣、イカ、ニラが大量に入っている。チーズ入りのパジョンも人気が高く、値段は約800円〜2,000円(8,000ウォン〜2万ウォン)と、こちらもまずます。街でパジョンをほおばるのも韓国料理の醍醐味と言えよう。街の屋台では「ホドク」をおやつとして食べるのもよい。庶民的な菓子で、餅米の生地で黒砂糖やシナモンを包み、油を敷いた鉄板の上で揚げるように焼いたものだ。中にヒマワリの種やアーモンド、野菜を入れたものなどもある。「スイーツのようであってスイーツではない」というのが韓国人の解釈だ。200円くらいで食べることができ、手軽に韓国庶民の味を楽しめる。

 宿泊ホテルで人気が高いのは、日本系のビジネスチェーンだ。台湾にも日本系の「サンルート」が進出し日本人ビジネス客、観光客から高い支持を集めているが、釜山では4店舗ある「東横イン」が日本人には圧倒的に人気がある。釜山駅に2店舗、リゾートビーチ・海雲台(ヘウンデ)に1店舗、西門(ソミョン)に1店舗。「食や文化は「海外式」を求めてもホテルの『現地スタイル』はイヤだ」と考えるのが日本人観光客。西門(ソミョン)駅にある同ホテルなどは買い物も便利で、特に人気が高いと言う。ホテルの部屋で余計なストレスを抱えたくなければ、日本系ビジネスチェーンに宿泊するのが無難だろう。

【杉本 尚丈】


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