景気下落に呼応するように、日本に「趣味」の分野で急浮上してきた「マラソン」。スポーツジムに入会すると入会金や月会費を支払わなければならないが、スポーツウェアに運動靴と気軽に始められるマラソンは、財布にも優しい。福岡は信号や車の通行によって立ち止まる必要がない「大濠公園」という最高の練習場所があることで、マラソン熱にも容易に火がついた。さらに「福岡マラソン」が今年スタートすることで、マラソン熱に追い風が吹いている。市民マラソンランナーにとって、「フルマラソン」を走る場所がこれまで福岡市内にはなかったが、彼らは「遠征」をすることで成果を試してきた。「鹿児島指宿マラソン」や「宮崎青島太平洋マラソン」などが国内の主な遠征地だが、「海外遠征地」として圧倒的な人気を誇るのが、韓国で4月に開催されている「慶州さくらマラソン」だ
釜山から車で1時間前後の慶州は、「桜」の名所としても知られる。春には国内から「花見」に来る客で賑わう。桜並木を舞台に開催されるマラソンとあって、「桜を見ながらマラソンを」と考える日本人ランナーは少なくない。慶州さくらマラソンにはフルとハーフ、10km、5kmのレースがあるが、フルマラソンは数カ月以上の練習期間が必要だ。初心者ならば5km、10kmの参加が良いだろう。とはいえ、レースに参加せずとも、沿道で応援しながら楽しめるのが慶州マラソンの特徴でもある。今年は4月5日(土)に開催される。
「エントリーせず走っている選手を見ながら花見を楽しむのも慶州マラソンの楽しみ方ですよ」と韓国人行政通訳者は話す。「桜が最高の時期に開かれるレース。多くの日本人がレースに参加しますが、マラソンはそこそこに『桜観賞』を楽しむ日本人も多いです」
「慶州さくらマラソン参加ツアー」を実施している福岡の旅行代理店もあるが、慶州観光(+釜山観光)も付いてくる。日本人は、特に花見好き。大濠公園や舞鶴公園も良いが、「花見」のため、海外に遠征するのも風流かもしれない。
▼関連リンク
・慶州さくらマラソン日本公式サイト
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