近年、次々に発覚しているホテルや老舗百貨店、有名料理店での食品偽装問題は消費者に不信感を抱かせるだけでなく、企業のブランド力の失墜にもつながっているという現状がある。
そのようななか、臨床検査事業を主体とした食品検査や水質検査、大気検査などを行なうCRCグループは、グループ内で検査した事例を可能な限り写真や分析技術を掲載し、編集した1冊の本『異物検査事例集-食品中の異物を中心として-』を2013年12月に発刊した。
「医」「食」「環境」をトータル的に捉え、人々の健康生活のサポートになるよう、つくられた本書。日頃から食品の製造や販売に携わっている企業には、食品の品質管理上の課題を知ること、また、異物の正体を迅速かつ正確に突き止め、消費者へ誠意ある対応をとるためにも役立つ内容となっている。逆に、一般消費者にとってみれば、身を守る知恵袋として重宝するだろう。
今までも食品異物に関する事例集はいくつも発刊されているが、地場民間の食品検査機関がまとめた事例集は、他書にない特徴を持つ。ぜひ一度手にとってみてはいかがだろうか。
<INFORMATION>
異物検査事例集-食品中の異物を中心として-
著 者:枡富賢二朗、真鍋純一、松永兼充、穴井元昭、江川洋
価 格:3,675円
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