2020年の開業を目指す福岡市営地下鉄七隈線の延伸をめぐり、延伸区間では地下鉄駅の出入り口についての関心が高まっている。延伸区間は天神南駅から博多駅まで。国体道路からはかた駅前通りに沿って地下を走るかたちだ。
とくに途中にある大型商業施設のキャナルシティ博多や上川端商店街では、地下鉄の延伸が集客につながることへの期待が大きい。そのようななか、福岡市の計画で「キャナルシティ博多近くにできる駅の出入り口が上川端商店街にできない」という話が浮上。商店街関係者が陳情を行なうといった騒ぎが起きている。
NET-IBの取材に対し、福岡市交通局は、「出入り口は、駅の両端と真ん中の3つ作る予定だが、詳細については検討中」と説明するも、陳情に対して市幹部が、「予算がない」との理由で難色を示したといわれている。商店街側は市への訴えを強める構えだ。現在、上川端商店街は、北西側で地下鉄空港線・中洲川端駅と接続しており、新駅と挟まることでの集客効果が期待されている。
伝統文化を継承する老舗も多く、観光客も多く訪れる上川端商店街。福岡市全体の景気浮揚のためにも新駅の出入り口は慎重に考えてもらいたいところである。
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