PETボトル成形機のすぐ隣にある充てん室へは、小さな窓につけられたコンベアを通じてボトルが供給される。つくられてすぐの無菌状態のまま、充てんラインに入るにもかかわらず、まず行なわれるのがボトルの洗浄。高圧で外側、内側を丹念に洗い上げる。その後に、2度、オゾン水で殺菌する。そもそも菌が生存していることが考えにくいのに、安心のために殺菌を行なうのだ。そして充てん。キャップがつけられる。洗浄からキャップ付けまでの間、人の手が触れられることはない。この自動充てん機はイタリア製で、日本国内では数カ所しか導入されていないと言われる最新で現在考え得る最高の安全性が担保されたものなのだ。
ボトルの生産、充てん過程もさることながら、水自体も極めて高い安全性への追求が見られる。井戸から採取した水を、圧をかけて2つのフィルターに通す。それによって細かな、目に見えない異物まで除去する。その後、紫外線で殺菌し、再びフィルターにかける。殺菌された菌の死骸までこしとるのである。その上でオゾン発生装置に水を通す。それによって、井戸から得られた水は高い殺菌能力を持つオゾン水となる。そして、その水がそのままボトルに入れられるのだ。
「え?オゾン水なの?消毒薬を飲むみたいだ」と思われるかも知れない。が、オゾンとはつまるところ酸素の同素体(O3)である。安定性は低く、すぐに酸素(O2)へと戻る。オゾン水を充てんしても、時間をおけばもとの水に戻るのである。同社の場合、工場内で1日寝かせて出荷する。同社は加熱殺菌による味の変化を回避しつつ、安心して飲んでもらえる水の生産という方法を選んだのだ。ちなみに、同社工場はオゾン水で毎日清掃されている、極めてクリーンな環境である。
こだわり抜いた水と安全性への配慮。それが「博多天名水」なのである。
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(株)SI-VA(シーヴァ)
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