＜業界の展望を占う――固い信念は揺るぎなく＞
　――メガソーラー発電事業は、一般企業にとってもすでに投資の対象になっています。投資系の現状から今後の動向が気になるところです。

　新地　哲己氏（以下、新地）　まず現状ですが、グリーン投資減税による一括即時償却の恩恵を求めて、弊社には問い合わせが多く寄せられています。グリーン投資減税は今年３月が期限ですので、業績の良かった企業が駆け込みで来ているのでしょう。発電所を買った企業が、数カ月後に、今度は社長個人で買いたいと来られた例もあります。最低でも３億円はかかる買い物ですよ。東京にはすごい社長さんがたくさんいるものだと驚かされます。

　――以前に手がけたファンド型も含め、メガソーラーに対する投資の利回りはどのように推移していますか。

　新地　ファンドの分は42円の時期に始めましたし、パススルー税制の対象ということもあって、現状22％で推移しています。最近始めるケースは、買取価格の下落で利回りも下がっています。うちで手がける案件でしたら、表面で17％前後、実質で10％といったところでしょうか。

　――固定買取価格は今後も下がることが予想されます。投資動向や事業者への影響をどう考えますか。

　新地　間違いなく選別が進むでしょう。建設コストも下がるでしょうが、買取価格が30円になればそれだけでは追いつきません。大企業は別として、グループ一貫体制をつくっている企業、中小企業であれば弊社か大阪の同業１社ぐらいしか生き残れないと思います。投資熱も冷え込むでしょうが、逆に「42円の土地」のような事業化に失敗した案件が多く出てくることも予想されます。こうした案件を丁寧に拾いながらお手伝いをすることが、投資を希望する方々に対する我々の責任なのではないでしょうか。

　――危機感と自信、揺るぎない信念を持ち続けておられます。ますますのご活躍を期待しています。

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＜COMPANY INFORMATION＞
所在地：北九州市小倉南区上石田4-17-22
設　立：2010年８月
資本金：４億5,400万円
資本金：（13/7）グループ合計約300億円

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