1月13日からJR九州に接客研修のため来福していた台湾高速鉄道(新幹線)の乗務員が、研修を終了。24日に修了式が行なわれた。研修は、JR九州と台湾高速鉄道が、客室乗務員の技術向上と、鉄道会社の知名度アップを図る目的で相互協力のもとスタート。昨年12月に、JR九州の乗務員5人が台湾に赴き、台湾高鉄内で接客や中国語会話での挨拶など2週間にわたって行なっており、今回は、JR九州側が台湾乗務員を研修生として受け入れた。
2日間に渡る座学研修(会社概要、乗務員業務説明、車内設備説明、ワゴンサービスの実演)の後、「九州新幹線」や「ゆふいんの森」号に乗車し、「車内サービス全般」について学んだ。台湾人乗務員が九州新幹線「さくら(博多発鹿児島中央行)」の新幹線で、九州の乗務員とペアになり、乗車。ワゴンを押して、日本語を使っての接客を行なった。鹿児島中央駅に到着後は博多方面行の新幹線に乗車。博多から九州内の各地に向かう新幹線や特急列車での本格的な実地研修は約1週間近く行なわれた。
修了式では、九州旅客鉄道・代表取締役専務の青柳俊彦鉄道本部長が「研修で学んだことを台湾の業務でも活かして欲しい」と労いの言葉を贈り、台湾側の乗務員に修了証を手渡した。福岡を訪れていた台湾高速鉄道・鉄路営運處の陳強統括マネージャーは「研修は非常に有意義だった。今後もJR九州と様々な面で協力していきたい」と、今回の研修の手応えについて語った。
式の最後には、JR九州側、台湾高鉄側5人ずつが整列し、記念撮影を行なった。台湾高鉄の乗務員の1人は「充実した時間を過ごすことができた。福岡を離れるのは寂しいが、学んだことを台湾で活かしたい」と笑顔で話した。修了式を終えた台湾乗務員たちは25日に帰国した。
※記事へのご意見はこちら