鹿児島市に本社を置くフロアメンテナンス用のコーティング剤製造・施工メーカーの(株)九州ハイテックが今、全国の主要スーパーより注目されている。注目されているのは、同社が開発した新しい床材。
従来の同社は、ワックスに代わる新しい床メンテナンス「ファインコートメンテナンスシステム」で有名な会社だが、今回、新たな商品として「ファインタイルメンテナンスシステム(以下、FTMS)」の製品化に成功した。
このシステムは、同社製オリジナル塩ビ系タイルや客先指定タイルの上に積層型のコーティング処理を施し、後のメンテナンスを不要とした商品だ。
同社の堀ノ内治夫社長によると、「セラミックタイルが持つ長期光沢維持性や高光沢性と、塩ビ系タイルが持つ安価なイニシャルコストに加え、汎用性、歩行性、滑り性、軽量化などの特徴を有するハイブリッドな商品」とコメント。小売業界の中でセラミックタイルを超えた床材として注目を浴びているとのこと。
FTMSは一度施工を行なうと3年~5年位は高光沢な状態を作り出すことが出来るため、後のメンテナンスを不要にするという。
従来のワックス工法だと人的コストのほか、定期的なメンテが必要になるため、時間もかかる。しかし、FTMSはイニシャルコストについてもセラミックタイルの半額以下にすることが可能になったようだ。
また、同社製オリジナルタイルに至っては、コーティング処理の付加価値をつけても、
従来の国産タイルより安価な金額設定にしているとのこと。「塩ビ系タイルは元々柔らかい素材ですが、この商品はお客さまが転倒等した場合にも重大事故に発展せず、未然に事故を防ぐ機能性も評価されています」(堀ノ内社長)。
4月には消費税増税が施行されるため、小売各社はその対策に追われている。今まで経費削減を徹底的に行なってきたが、従業員の給与や顧客サービスまでは削減できないため、頭を悩ませている所も多いだろう。
同社の技術は既に、流通業界大手のセブン&アイ・ホールディングスやイオングループなどの主要スーパーが採用しており、その効果は実証済み。この床材はそんな経営者の悩みを解消してくれる商材なのかもしれない。
なお、同社は今年2月12日から3日間の日程で行なわれる「スーパーマーケットトレードショー2014」、同年3月4日から4日間の日程で行なわれる「建築建材展2014」(共に会場は東京都江東区有明、東京ビッグサイトで開催)にも出展する。
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・(株)九州ハイテック
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