ある展示会で中年の主婦2人が担当者に噛みつく。
「結露、節電、断熱、遮熱、いろいろ言ってるけど、たかがガラスに何ができんのよ。」
「生意気よ。ガラスのくせに。できるのなら、証拠みせなさいよ」
これはCMの一部分。まず下の実験映像を見てほしい。
【スペーシア実験映像 ホントはどーなの?スペーシア】(YouTube)
当CMには結露編、断熱編、遮熱編とあり、すべての機能をコミカルな実証実験により証明している。「真空ガラス スペーシア」は日本板硝子(株)(本社:東京都港区、吉川恵治代表執行役社長兼CEO)が開発、販売している高断熱窓ガラス。1枚ガラスの4倍断熱を実現している。高性能の秘密は2枚のガラスの間にある真空層が熱の伝導と対流を防ぐことにある。さらに、特殊金属Low-E膜が熱放射を抑える優れもの。取材時に見せてもらった簡単な実験でも、1枚ガラスとの違いがはっきりとわかった。また同社が「窓リフォームに最適」と謳うのにも、ワケがある。スペーシアの厚さは1枚ガラスとほぼ同じ。今のサッシがそのまま使えるというわけだ。
このハイスペック窓ガラスを用いた新製品、複層真空ガラス「スペーシア21®」遮熱クリアタイプが平成25年度省エネ大賞を受賞した。当製品は昨年11月に発売された国内最高水準の断熱窓ガラス。わずか18.2ミリの厚さで、建築用断熱材のグラスウール50ミリの厚さに匹敵する断熱性を実現している。
とはいえ、「普及はまだまだこれから」と担当者。最近、マンションやビルの外装改修工事をよく見かけるが、窓ガラスの取り換え工事はあまり見かけない。「窓は開閉できて、雨風をしのぐものという固定観念が強い。割れてはじめて取り替えるケースがほとんど」ともどかしさを表す。外気からの影響を最も受けるのは窓付近である。「冬場は約50%、夏場には約70%の熱が窓から出入りしている。窓を変えることで大きく省エネに貢献することを知ってほしい」と話した。
▼関連リンク
・真空ガラス スペーシア
・日本板硝子(株)
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