ビジネス研修のため福岡を訪れている台湾からの研修生23名を慰労、激励しようと、台湾の領事館にあたる「台北駐福岡経済文化弁事処」は、1月31日、福岡市内の百貨店内のレストランで懇親会を開催した。
参加したのは研修生をはじめ、弁事処や台湾貿易センター福岡事務所のスタッフら。戎義俊処長は「今日は皆さんと食事ができて嬉しい。各研修場所での体験をたくさん聞かせて欲しい」と挨拶した。研修生達は「毎日朝礼で『創業理念』を大声で言う慣習があり驚いた」「朝の体操をすることにびっくりした」などと、福岡で配属された会社での驚きやエピソードなどを話した。
今後の台湾の「ビジネスエリート」として期待される研修生たちは、ふくや、イオン九州、九州旅客鉄道、日本通運福岡支店など、福岡県内の小売り、食品、マスコミなどの企業に別々に配属され、研修先の各企業で社員さながらの職業研修を行なっている。異国での連日の研修は緊張の連続だが、日程も約半分を消化し、懇親会は、リラックスした安らぎの「中入り」となった。その他、レクレーションとして、いちご狩りや、酒蔵見学、着物の着付け体験なども実施された。
バイキング形式での懇親会では、終始、笑い溢れる和やかな雰囲気で進んだ。弁事処の職員が「研修では『慣れない』こともあるかもしれないが、こういった経験は10年後、20年後に必ず貴重なものとなって戻ってきますよ」と海外生活の「先輩」としてアドバイスを贈ると、参加した研修生たちは真剣な表情で聞き入っていた。
※記事へのご意見はこちら