福岡県の小川洋県知事は、2月8日、9日、台湾で「福岡農産物の輸出拡大」に向けたPRイベントで県産いちご「あまおう」を売り込んだ。イベントはJA全農ふくれん(全国農業協同組合連合会福岡県本部)が主催したもので、福岡を拠点に活動するアイドルグループ「LinQ」のメンバー7名も同行した。小川知事は「LinQもあまおうも目指すところは『福岡の魅力の発信』。台湾に来て手応えがあった」とコメントした。
イベント会場は台湾大手百貨店「太平洋そごう」で、台北市と新竹市の店舗で開催された。9日に新竹市で開かれたイベントには許明財新竹市長も訪れ、小川知事に歓迎の意を表した。甘みが強いことから台湾でも人気の高いブランドいちご「あまおう」のほか、福岡県産の柿やみかんも販売した。
LinQのメンバーは特設ステージに登場、集まった日台のファンを前に歌、踊りやトークライブで福岡県産品の魅力を伝えた。昨年も福岡県は台湾大手百貨店で「福岡県フェア」を開催しているが、今年は、小川知事とLinQのメンバーが並んで、台湾の客にいちごを手渡すなど、懸命に魅力をさらにアピールした。
同じ九州では、熊本県が高雄市との友好関係を強化。高雄市のイベントに県のゆるきゃら「くまモン」を派遣するなど、精力的に動いており、福岡県も「ライバル」に負けじとPR活動を行っている。
台湾の一般市場価格からすると、「あまおう」の値段は「高め」だが、それでも、台湾人の「日本の食」「九州の食」に対する安全性への評価は高い。福岡県では、今後も各方面で台湾との連携強化を図りたいとしている。
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